第一泉北病院日和200(9月の行事食)

2017年09月20日

今月の院内行事食~敬老の日~(918日)

 

9月も後半に差し掛かり、だんだんと涼しくなってきましたね。
季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますので、くれぐれもご注意ください。

 

さて、当院では918日の敬老の日を、赤飯を中心とした献立でお祝いさせ
て頂きました。敬老の日は「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長
寿を祝うこと」を趣旨としており、9月の第3月曜日と定められています。以前は
915日が敬老の日でしたが、2001年のハッピーマンデー制度の実施に伴い、
日付が変更されました。また、915日~21日は老人週間とされ、高齢者福祉
について関心と理解を深め、高齢者の生活の向上への意欲を促進する啓発
活動が各地で行われています。

 

本日の行事食

第一泉北病院日和200(9月の行事食)

(写真上段左から)かぼちゃの煮物、絹揚げのあんかけ、茄子の浸し、和菓子

(写真下段左から)赤飯、焼き魚

エネルギー:478kcal たんぱく質:24.8g 脂質:4.7g 
炭水化物:81.7g 塩分:3.0g

 

※食べ物を飲み込む力が弱い方には、ペースト状に仕上げた嚥下しやすい
お食事を提供しています。

 

第一泉北病院日和200(9月の行事食)

(写真上段左から)かぼちゃの煮物、絹揚げのあんかけ、茄子の浸し、
レアチーズ風ムース

(写真下段左から)さくら粥、煮魚

エネルギー:468kcal たんぱく質:21.3g 脂質:9.1g 
炭水化物:74.4g 塩分:2.5g

 

ワンポイントアドバイス

 敬老の日ということで、本日は高齢者に多くみられる便秘症状とその予防に
ついてお話しさせて頂きます。

高齢になるにしたがって便秘症状で悩まれる方が多くいらっしゃいます。主な
原因として、加齢に伴い筋力が低下し、腸の機能が衰えることで便秘を誘発する
ことが挙げられます。便秘予防には食物繊維の豊富な食品の摂取が効果的で、
体調が悪い時や下痢がある場合を除いて摂取が推奨されています。

食物繊維には果物や海藻などに多く含まれる水溶性食物繊維と、穀類や豆
類に多く含まれる不溶性食物繊維があります。水溶性食物繊維は水分を取り
込んで便を柔らかくする効果があり、不溶性食物繊維は便のカサを増やすこと
で腸のぜん動運動を促進し、排便を促します。食物繊維の1日の目標摂取量は、
70歳以上では男性19g以上、女性17g以上とされています。

 敬老の日の食事では米飯の方には赤飯を、全粥の方には小豆粥を提供させ
ていただきましたが、小豆には不溶性食物繊維が多く含まれ、糞便量を増やし
て腸に溜まった便の排出を促します。また、小豆に含まれるサポニンという成分
にはコレステロールや中性脂肪を下げる作用もあります。

 便秘予防には水分をしっかり取ることも重要です。食物繊維の多い食品を取
り入れたバランスの良い食事と、こまめな水分補給を心掛けましょう!




Posted by 阪和第一泉北病院  at 12:06